2012年05月14日

『ゲゲゲのお部屋』第8回ゲストは… 【前編】

 また随分とご無沙汰してしまいました。
 最大9連休だった今年のGW、皆さんはどのように過ごされましたか?
 大泉のスタジオは相変わらずの不夜城でした(笑

 ところで、この4月から連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』がNHK BSプレミアムにて再放送中です! 告知が遅れてスミマセンっっ。
 ドラマ版『ゲゲゲの女房』は五期スタッフ的にも関係の深い作品。以前にも書きましたが、オープニングテーマの『ありがとう』に乗せて流れるキャラクターたちのアニメーションは五期鬼太郎のスタッフが制作していました。
 本編中に出てくる“べとべとさん”や“てれびくん”、“一旦もめん”などなども勿論五期鬼太郎のスタッフのお仕事。
 今だからこっそり云ってしまうと、“目目連”はなんと…五期鬼太郎18話『古城に光る黒い目』に出てきた“目目連”の原画をもとに起こされてたりしたんですよ。
 18話は東映アニメーションのリビングレジェンドたる八島善孝さんの一人原画回でしたので、八島さんも期せずして『ゲゲゲの女房』に関わっていた、ということになるのかもしれませんね(笑

[NHK 連続テレビ小説] http://www9.nhk.or.jp/asadora/


 さて、前置きが長くなってしまいましたが。
 今回のスタッフインタビューは東映アニメーション社内を飛び出して、外の会社さんにお邪魔しました。
 撮影部門を統括されていた撮影監督の則友邦仁さん。撮影会社、三晃プロダクションに所属されていらっしゃいます。
 東映アニメーションのTVシリーズでは、厳密に「撮影監督」という役職がクレジットされることはないのですが、撮影における作品担当者…という意味で敢えて「撮影監督」と呼ばせて頂きました。

 それでは、どうぞ。


――よろしくお願いします
則友邦仁氏(以下、則友):よろしくお願いします。

――撮影監督として、ほぼ全話関わられました
則友:そうですね。91話(『妖怪筆師!一つ目小僧』)だけはグロス回なので撮ってないです。それ以外にも、OPとED1は同じ三晃プロダクションの白鳥君(※劇場版『日本爆裂』の撮影監督)に撮ってもらってます。

――ED2の『妖怪横丁ゲゲゲ節』も別でしたか
則友:そうですね。いろんな理由で、東映さんの社内撮影さんのほうで撮影されてます(笑

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――では、撮影さんとして印象深い話数はありましたか?
則友:もう語りつくされてますけど、9話のゆうれい電車ですね。今までも関わった人はまず挙げていますが。

――まさに印象深い話数だったわけですね
則友:あそこまでは最初のコンセプトを守って撮っていたんですが、9話で遂にそれを破ったんです。

――最初のコンセプト、ですか?
則友:第1話を撮る前に、シリーズディレクターの貝澤さんと作品通しての全体的なコンセプトのお話をしたんです。そのときに、「2期(’70シリーズ)の感じでいきたいと思います」というふうに云われたんです。絵柄とかではなくて、いわゆる透過光(撮影で入れる「光」の処理)をはじめとしたデジタル撮影の処理をあまり使わない方向でと。使っても、3期程度の雰囲気に抑える…というコンセプトで始まったんです。

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――アナログな画面を目指していたんですね
則友:ですが、出来上がった1話がアレ(ふんだんにデジタル処理をつかった画)だったので(笑 出足から混乱してしまって、コンテの段階で何をして良いか分からなくなったんです。その混乱を9話まで引きずってたんですね。

――4話の舟幽霊など色々デジタル処理されてた印象がありますが
則友:それぞれの撮影打ち合わせでは、「今回の鬼太郎は透過光とかあまり使わない方向らしいですよ」という感じで話を進めていたんですけど、作る画面には結構デジタル処理が入っている……というところで、自分の中では出来上がった画面にチグハグさを感じながらやっていた時期でもあります。

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――それが9話で
則友:そうです。9話は色々な部署の方々が凄く頑張って素晴らしい画面を作ってらしたので、吹っ切れて「もうやっちゃえ!」と思って。9話からは必要ならデジタル処理も惜しまないという方向で進めるようになったんです。そういう意味では、自分にとってターニングポイントになった回でもありました。

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――重要な回になったんですね
則友:そうですね。

――他に印象的な回はありますか?
則友:“陰摩羅鬼”(50話)の回なんか、色が綺麗にのりましたね。
浅沼さんや薮本さんの作る画とか影は、撮影の光が凄く綺麗にのるんですよ。影の面積の問題だと思うんですが、それが自分の作る画にとってはとてもバランスがいいんです。
 あと、“吸血鬼エリート”(54話)の回。丁度『墓場鬼太郎』の後に放送だったので、5期鬼太郎と墓場鬼太郎の視聴対象の違いをキチンと出せたかなと。

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――違い、といいますと?
則友:やはり『墓場』さん(撮影は竜の子プロ)のほうは、ディープな印象の画作りで。『5期』のほうはファミリー向けのライトな画作りという点ですかね。あの回は、溶かされた鬼太郎に入れた処理も綺麗にいったので、良かったです。
 そういった違いという意味では、最初に出た91話なんかも印象的でした。
 グロス回(※絵コンテ以降の作業をほぼ丸々1話、別会社に発注した回)ということで、自分が撮影をしないとこんなに印象の違う画面になるんだ…というのが素直に面白かったですね。次回予告の映像を観た段階で全然違う画だったんで度肝を抜かれました(笑
 CGなども駆使されていたので、凄いなと思いました。

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―― 一ツ橋さんの話の続き……も観たかったですね
則友:そうですね。お話も気になってましたが、もしそうなった時、今度は自分が撮影することになるので、どう画を合わせようかと悩みもしましたね。
 あとは…98話(『おやじ大充血!勇者鬼太郎!!』)
 あの回に出てきた最後のレベルアップシーンが、デジモンのオマージュで。デジモンでの撮影技術を応用しての、あのリングだったんです。

――では、撮影視点抜きにして印象的だった回は?
則友:89話の“いそがし”の回ですね。あの回は大好きでした。
 頑張ってる人が報われるお話、というのはとても好きなんです。
 その頑張っている姿を報わせてくれるのが『お地蔵様』というのが、また堪らなく良いんですよ。あの辺は雪の処理も上手くいきましたしね。
 ああ、あと49話の“七人ミサキ”のキャラクターが面白かったですね。今まで色んな作品で七人ミサキが出てきたと思いますが、あんなファンキーな七人ミサキは後にも先にも彼らだけじゃないかと(笑 5期鬼太郎を象徴するキャラクターだったようにも思いました。
 あとは…オベベ沼(42話)ですかね。撮影的にどうこうしたというわけでもなかったんですが、凄く綺麗にはまりました。

――何が勝因だったんでしょう?
則友:お話でしょう(笑
 お話が良かったですし、美術(背景)も気合入ってましたよね。美術がいいと、撮影も凄く綺麗に仕上がるんですよ。
 ほかには…81話の“針女”の回が面白かったですね。貝澤ワールド全開な感じで(笑
 あと個人的には、“槌の子”(79話)の回で目玉のおやじが「ツチノコなんて見間違いだ」って云ってたのが許せないです(笑 UMA好き的に。

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 と、今回はここまで。
 則友さんとしても非常に思い入れのあるシリーズだったご様子で、お話はとどまることを知りません。スタッフインタビュー、シリーズ最長は伊達じゃありません…(笑
 次回もお楽しみに!

2012年03月21日

『ゲゲゲのお部屋』第7回ゲストは板坂泰江さん! 【後編】

 先日、汐留で行われていた「水木しげるロード in 汐留」に行ってきました。あいにく土曜日だったので物販が閉まっていたのは残念でしたが、なかなかに見応えのある展示でした。

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 そこで催されていたクイズにも挑戦! もちろん、全問正解でしたよ!
 松葉ガニが届くのを今か今かと待ちわびています(笑

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 さてさて、色彩設計の板坂さんへのインタビュー後編。
 お話は五期だけに留まらず…他の作品や貴重な歴史的お話まで伺えちゃいましたよ。
 それでは、どうぞー。


――思い出深い回はありますか?
板坂:あったと思うんですけど…パッと出てこないです。第1話と第100話しか出てこない(笑 五期はあまり怖い話なんかがなかったので、私にはちょっとインパクトが弱かったんでしょうかね。

――怖い話のほうが、やはりお好きですか?
板坂:鬼太郎ですからね、やっぱり。あとは、毎期でやってるという意味でも「地獄流し」とか「ゆうれい電車」なんかが、それぞれの期の違いがあって面白かったですね。

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――鬼太郎には三期から関わられたんですよね?
板坂:そうですね、芝田さんの。三期はまだ東映アニメーションには入っていなくて、外の会社で受けていた形でした。三期は劇場版も多かったですよね。四期も…三本でしたか。ちょうど、テレビの四期をやっていて、その裏で勝間田さんの『大海獣』が制作されてて…やりたかったんですよね、『大海獣』。

――四期といえば、途中からデジタル彩色になりました
板坂:64話ですね、妖怪ラリー。忘れもしない、むしろ忘れたい(苦笑

――何があったんですか(笑
板坂:デジタル化に関して、誰も何も知らなかったんですよ。そして本人もわかってなかったという(笑 何度メインキャラの色を作り直したか分からないですよ。イキナリ「デジタルにするよー」とだけ云われて。

――そしてパソコンを渡された、みたいな
板坂:いえ、貰ってないんですよ。パソコンが当時…3台くらいしかなくて、しかもそれぞれの置いてある場所が離れているという。やっと追加で配備されたと思ったら人数分なくて、みんなでお互いに様子を見ながら合間を縫って使ってました(笑

――手探りみたいな状態だったんですね
板坂:そうですね。実線(※キャラクターの輪郭線。大抵黒系の色)の色を変えてみたり、色々しましたよ。

――五期鬼太郎では、何かこだわったところとかありましたか?
板坂:こだわった…というほどのことは、特にないです。が、キャラクターの性格づけがどれも明るかったので、その明るい印象を追っかけていたところはありましたか。逆に四期は原作テイストの、オカルトチックな古い鬼太郎の雰囲気でやってましたね。それこそ、観た子供が泣いて漏らしちゃうような(笑

――五期はキャラクターたちが、みんな明るく個性的でしたね
板坂:そうなんですよ。実は最初に色を作るときは、かなり暗めの色で作ってたんです。そうしたらシリーズディレクターの貝澤さんが「もっと明るくしてほしい、もっと明るくしてほしい」と仰って。それで五期の明るい茶髪な鬼太郎が出来上がったんです。最初はグレーの髪色だったんですよ。

――墓場さんみたいな、銀髪ですか?
板坂:そう、白髪交じりみたいな。だけど、白髪交じりにするにはキャラクターが可愛すぎて(笑

――貝澤さんも明るい世界観にしようとなさってたんでしょうか?
板坂:どうでしょう。デジタルになって鮮やかに色が出せますので、そういう面はあったかもしれないですね。「怖い」というよりは「不思議さ」とか「面白さ」とか、小さな子が楽しめるカタチでしょうか。

――同時期に放送されていた『墓場鬼太郎』は意識されましたか?
板坂:意識はしませんでした。アチラは『墓場』の世界で、こちらは『ゲゲゲ』の世界。内容がそもそも違いましたから、登場するキャラクターの名前は同じでも、まったく異なる世界。似て非なる作品としてみてました。

――では『ゲゲゲの女房』について。やることになった経緯とか伺えますか?
板坂:アニメパートの部分は東映アニメーションがやることになって、それを五期のメンバーでやることになったんです。それに、おそらく一番長く鬼太郎に関わっていたからという理由だったんじゃないでしょうか。演出は暮田さんで、作画が信実さんでしたね。

――やはり原作の色を強く意識されたんですか?
板坂:そうですね。そこからさらに暮田さんがいい具合にデジタル処理を入れてくれたんだと思います。

――ああ、確かに当時パソコンで加工されてました
板坂:そうでしたか。下積み時代のスキルが活きたんですね(笑 当時は『マリー&ガリー』をやっていて、比較的時間が取れたのもあって私としても大分こだわれましたね

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――やはり原作の鬼太郎はお好きだったんですか?
板坂:そうですね、アニメは結構観てて。原作はたまに読む程度でしたか。それが、まさか大人になって自分が関わるとは思ってませんでしたけどね(笑

――鬼太郎はひとやすみ。ということで、今は?
板坂:『デジモンクロスウォーズ』で、色彩設計をしています。なかなか大変です(笑

――『デジモン』のテレビシリーズは全て担当されてますよね
板坂:そういえばそうですね。

――本日はありがとうございました
板坂:ありがとうございました。


 このあと『デジモン』のお話も伺えたのですが、それはまた別のお話。
 世代をまたいでの貴重なお話は大変興味深く、面白かったです。なんだか、すごくまともなインタビューだった気がしてきました。

 板坂さんも色彩設計として活躍されている『デジモンクロスウォーズ 〜時を駆ける少年ハンターたち〜』のほうも、物語はいよいよ佳境!
 個人的には5年ぶりの兄貴に大興奮です。そちらもよろしくお願いします。ほかにも多くの鬼太郎スタッフが頑張ってますよ。

 [デジモンクロスウォーズ]公式サイト
http://www.toei-anim.co.jp/tv/digimon_xw/

2012年02月11日

『ゲゲゲのお部屋』第7回ゲストは… 【前編】

 明けましておめでとうございます!
 というには大分新年明けてしまいましたが、今年もまだまだかわら版は続きますよー。

 さて、長らくお待たせいたしましたが、お久しぶりのスタッフインタビューです。今回お話を聞かせて下さったのは、色彩設計の板坂泰江さん。
 ちょっとあまり馴染みがないかもしれない「色彩設計」というお仕事についてから、いつもとは違ったアプローチのお話を伺えましたよ!


――よろしくお願いします
板坂泰江氏(以下、板坂):よろしくお願いします。

――お久しぶりの『鬼太郎』についてです、ね
板坂:ですね。結構忘れちゃったかも(笑

――まずは、「色彩設計」というお仕事について教えてください
板坂:キャラクター(背景以外の作画部分)の色を決めるお仕事になりま
す。が、元々「色彩設計」というのはなくて、美術さんが背景の色に
合わせてキャラクターの色も決めていたんです。

――え、美術(背景)さんが決めてたんですか?
板坂:そうなんです、美術監督さんが決めてたんですよ。「色彩設計」と
いうカタチが出来たのは結構最近の話で、ここ十何年なんです。ア
ニメは簡単に云うと「セル画」と「背景画」を重ねて「撮影」するわけ
ですが、その「セル」と「背景」を一枚の絵として考えて美術さんが
決めたキャラクターの色を、仕上げと呼ばれる役職の人たちがセ
ル画に塗っていたんです。

――そうだったんですか
板坂:ですから、「色彩設計」というものの歴史は案外浅いんです。

――なにか「色彩設計」が生まれたきっかけとかあるんでしょうか
板坂:きっかけというほどのことはなかったんですが、美術監督さんは
背景など世界観の「舞台」部分の設定をおこさなくてはならなくて、
もちろんその「舞台」の色も決めたりしなくてはいけません。それに
加えて、沢山出てくるキャラクターたちの色も考えるとなると、とって
も時間が掛かります。なので、仕上げ側でキャラクターの色は決め
させてもらえないかというような話をしていて…という流れからだ
ったと思います。

――分業化がなされたわけですね
板坂:原作のある作品なんかだと、元々の色味があるので。それに合わ
せて仕上げ側で作って、演出家さんとやり取りをさせてもらったり。
キャラクターの性格なども加味したりして、背景と上手くバランスが
取れるように工夫したりですね。

――では改めて鬼太郎のお話ですが。色彩設計さんとして、お気に入
りのキャラクターはいますか?
板坂:五期で?

――五期で(笑
板坂:そうですね…カラスさん?

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――大天狗様ですか?
板坂:黒鴉(くろがらす)のほうです。五期オリジナルのキャラクターでし
たので、思い入れがあるのかもしれません。

――イケメンでしたしね
板坂:イケメンでしたね(笑

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――逆に苦労したキャラクターはいますか?
板坂:ネコ娘。

――即答ですね(笑
板坂:(笑

――着せ替えが多かったキャラクターでしたね
板坂:そうなんです(笑 衣装が多くて。

――でもイメージカラーから外せない…とか
板坂:そういうわけでもなかったんですが、最初に決めた基本服の色
が浸透してしまったという部分はあったかもしれないですね。演
出家さんたちと打ち合わせをしても、やっぱり「赤」とか「ピンク」と
かに振ることが多かったです。女の子の映える色、という意味で
もやっぱり「赤」とか「ピンク」のチョイスになりやすかったですね。

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――キャラクターデザインの上野さんは「おさん狐」の色が好きだった
みたいでした
板坂:でも出てこなかったですよね? そういう意味では、出てこなかっ
た残りの四十七士が一番の苦労だったかもしれません(笑 劇場
版で少ししか出てこなかったのに、全部の色を決めなくちゃいけな
かったですから(笑

――「キャラクターの性格を加味」したくても、どんな奴なんだかわか
らなかったですしね
板坂:デザイン的に、水木先生の『妖鬼化(ムジャラ)』からそのまま拾っ
たようなキャラクターであれば、それを参考に出来たんですけれど。上野さんのオリジナル要素の強いデザインだともう(笑 あのお姫様(亀姫ら)とか。

――では原作寄りとオリジナルテイストのデザインだと、どちらのほうが
やりやすかったですか?
板坂:原作寄りは原作寄りで、また世界観としての色味の雰囲気が違う
ので、それはそれで難しかったですね。逆にオリジナルのほうが
「遊び」の部分があるので、やりやすかったかもしれません。ですが
イメージを崩さないようにというのがあったので、やっぱりどっちも
難しかったですよ(笑


 …というわけで、今回も恒例の前後編です。
 にしてもネコ娘…良くも悪くも、やはり五期鬼太郎を象徴するキャラクターのひとりですね(笑
 次回は五期から飛び出して、他の鬼太郎についても…聞いちゃいましたよ?? お楽しみに!

2011年12月03日

末広がりの


 ついこの間まで暖かかったのに、突然寒くなりました。
 お仕事中にすれ違う人から「下駄、寒くないの?!」と云われ続けて幾星霜の川男です。皆さん寒暖の変化に風邪など召されてませんか?

 先日、調布は深大寺の鬼太郎茶屋さんが八周年で、イベントをされるというお話をkitaroさんから耳にしまして。折角の手の空いた週末ということで、カランコロンとちょっこしお邪魔してきました。

 当日は快晴だったこともあって、深大寺自体に沢山の人が観光にいらしてました。もちろん、鬼太郎茶屋さんにも人ヒトひと!

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 ギャラリーが無料開放ということで、懐かしのお座敷(実写?版でかわうそ弟が駆け込んできた場所なのです)と、そこから見えるそよぐ川(こちらもオベベ沼への道としてロケ現場となったのデス!)を望んで、ギャラリーを回っていると…ゲゲゲ組のサイン色紙!

 そのほかクイズラリーもあったので参加しました。
 いろいろと趣向を凝らした問題たちで、とっても楽しかったです。
 縞の数を数えさせてくださった店員さん、ありがとうございました(笑

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 その後、以前来たときは撮影や呼び込みで忙しくて回れなかった深大寺を散策しましたですよ。
 若干迷路がかっていて迷いそうでしたが、それが逆にワクワクを煽られて「落ち着いた午後のお散歩」という風情が、あたたかな陽気とあいまって堪らなかったです。東京にも、あんな素敵な場所があったんですねぇ。今更デスガ…。

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 ちょいと離れたところにあった墓地にも行ってみたりして、ここが水木先生が散歩しにいらしてたとこなのかなとか、ぐるぐるお散歩しました。

 名物のお蕎麦も、今回はしっかりと頂きました!

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 美味しかったですー。

 まだまだ見所はあった感じで、一日では全然味わいつくせませんでした。季節を問わず、素敵な雰囲気が迎えてくれそうな予感。
 また足を運んでみたいです。

2011年10月09日

蔵出し! 初期設定集 其の七

 先日とあるお店に入ったら、メニューにこんなモノが置いてありました。

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 と…とうさんっ!?
 ちょっぴり面食らいながらも、美味しく頂きました。

 また別の日には、お仕事で社用車を借りたところ…

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 と…とうさんっ?!

 さすがは東映アニメーション…と自画自賛したいところですが、こちらは点検中だった社用車の代車についていたキーホルダー。
 自前で用意したわけではなく、まったくの偶然だったのが逆になんとも嬉しくなってしまいました。


 さてさて、今回は本編では日の目を見なかったこちらの設定をご紹介。

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 福井県の四十七士である「若狭の人魚」です。
 …髪が、髪の毛が邪魔…ッ! すぐにアニメーションさせるべき!
 ――なんていうやり取りがされたのか定かではありませんが、なかなか挑戦的なデザインの初期設定だったようです。

 そして、その修正稿が次の画像で。

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 ぎゃあ!! 突然怖くなりました。
 ですが、やっぱり髪の毛が…髪の毛が邪魔です。
 ということが問題になったのか定かではありませんが、最終的にはご存知のとおり、人魚の「人」部分が大分控えめなデザインへと落ち着いたみたいです。

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 やっぱり朝の番組としては、刺激が強すぎでしたよね。
 それに、初期のままだとアマビエと喧嘩になったかもしれません(笑

 それはそれで、見てみたかった気もしますケド。

2011年08月14日

ゲゲゲ流?! 納涼のススメ!

 暑い日が続いたかと思えば土砂降りの雨だったり、夏らしいと言えば夏らしい日が続いておりますが、皆さんはこの夏をいかがお過ごしでしょうか。

 大泉のスタジオでは、毎年恒例の納涼会が開かれました。

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 例年、目玉屋台が用意されているそうで、今年の目玉は「ケバブ」。串に通された大きな肉の塊が回転してる様子が印象的で、大きなナイフでそぎ落としたお肉を野菜なんかとパンで挟んだアレですね。
 さすがの目玉だけあって、物凄い行列が出来ていました。


 ところで皆さんはこの夏、どんな暑さ対策や「涼み」をしてますか?
 鬼太郎のブログとしては、やっぱり「怪談」…! 背筋も凍るコワーイお話で一気に涼んじゃう…っていうのはどうでしょう?!

 「恐怖回」と呼ばれるコワーイお話は比較的少なかったかもな五期鬼太郎ですが、怖い回はスコブル怖かったですよね〜。

 1話の忍び寄る“水虎”の恐怖から始まり、

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2話で人の生気を吸い取っていた“がしゃどくろ”。

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3話の“夜叉”が見せた得体の知れなさに、

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4話での迫りくる“海座頭”と“舟幽霊”に追い詰められた少女の姿

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…と、あれ…怖い話多いですね、改めて振り返ってみると。

 そんな中でもお薦めの「恐怖回」はやっぱり9話の“ゆうれい電車”、

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34話の“地獄流し”。

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50話の“陰摩羅鬼”に

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64話の“死人つき”。

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 特に9話と64話はシナリオ段階より前、シリーズ構成段階から「チビらせる」つもりで組み込んでいた確信的お話だったようです。
 是非是非、敢えてお部屋を暗くして…風鈴の音とともにご覧になってください。5期鬼太郎の黒い部分が見えてくるはずですよ〜。

 あと個人的にお薦めしたいのは、99話の“長壁姫と亀姫”のお話。
 「怖い」の意味合いがちょっぴり違うんですが、「気にしないからこその残酷さ」みたいなものが、凄く怖かった記憶があります。
 人魂を花火にして打ち出すシーンでは、心の中で「ぎゃあーー!!」と大きな叫び声をあげていました(笑)。あとでほかのスタッフにも聞いたら同じく(心で)悲鳴を上げていたそうです(笑)。

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 今年の夏はいつにも増して大変ではありますが、皆さんも頑張って乗り切ってくださいね!

2011年07月04日

蔵出し! 初期設定集 其の六

 いやはや、ご無沙汰してしまいました。
 ついこの間まで肌寒い日が続いていたのに、いつの間にかシトシト雨の時期を通り越し、早いもので猛暑が観測されてしまう季節になってしまいました。
 みなさん、寒暖の差で体調崩したりされてませんか?

 この夏は「節電」!
 大泉のスタジオでもクールビズ推奨のお触れが出ました。…ということで、自分も足元からのクールビズ。ゲゲゲ組としてはモチロン下駄装備ですよ。
 まぁ、自分の場合毎年なんですけど。

 で、愛用のリモコ――下駄に足を通して「いざ!」と家を出たところで、階段を踏み外してしまい……

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 ぎゃーーっ!
 ぱっかりと割れてしまいました…うぅ。

 ですが、このまま廃棄しちゃっては“化け草履”さんに怒られて、倒れるまでタップ踏まされたりしますからね! 瞬間接着剤でくっ付けました。


 さて、何のブログなのか分からなくなってきましたので、タイトルのお話に戻しましょう。
 久しぶりなので、ネコ娘の設定を掘り出してきました。
 放映当時、大反響を呼んだ?! 異色な服の設定です。

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 こちらが、基本となった…といいますか、一線を越えてしまったといいますか。16話『妖怪はゲームの達人?!』のラストで登場したゴスロリ服。初期設定の段階から、既に完成されてしまっているところに、色々と言い知れぬものを感じますね(笑
 そしてまさか、キャラデザの上野さんご自身、鬼太郎がお休みの間に…ゴスロリの女の子が主人公のアニメをやることになるとは、思わなかったに違いありません。

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 そして、こちらが冥土の土産のメイド回。45話『ネコ娘騒然?! 妖怪メイド喫茶』にて、妄想の中でだけ登場したメイド服です。一瞬しか出てこなかったのに、わざわざ設定を起こしてしまっているところに、また色々と言い知れぬものを感じますね(笑

 1枚目のゴスロリ服は、40話『大フィーバー! 鬼太郎グッズ』にも登場しています。
 実はこのときも、この一瞬のために「設定を起こすか!?」という話があったんです。「さすがに一瞬のために、わざわざ作るのは…」という大人の意見で16話のゴスロリ服を着回すことになったのですが、40話が完成するという段になって、45話用の新しいメイド服の設定が出るという話…しかも、その姿は一瞬しか出ない…と聞いて、当時も言い知れぬものを感じたものでした。

 それではまた次回!
 次回も節電のお話が出来る季節だといいなぁと思いながら。
 ええ、まだまだ続きますよー!

作品解説

作品イメージ
やぁ、人間のみなさん。ゲゲゲの鬼太郎です。 みなさんの回りで不思議で奇妙なことが起きたら、それは妖怪の仕業に違いありません。 たいていの場合妖怪がやるのは人を脅かしたり、人にいたずらしたりする程度です。 でも気をつけてください。妖怪は僕たちのように人間に理解がある奴らとは限りませんから。

ゲゲゲの鬼太郎ホームページへ
東映アニメーションのサイトへ

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